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RSK の理解:Ethereum & EOS との比較

本投稿では、RSK、Ethereum、EOS の主な違いを分析します。

A Next-Generation Smart Contract and Decentralized Application Platform と題された論文で、Vitalik Buterin はすでに、Bitcoin を通じての価値の保管の手段として以外に、数々の多様な用途を対象とするブロックチェーン技術の検証の可能性に言及していました。彼の白書からの引用: 「しかし、もう1つ – ほぼ間違いなく、もっと大切なのは – Bitcoin の実験の一部が分散型コンセンサスのツールとして根本的なBlockchain 技術であり、関心がこうしたBitcoin の他の側面へと瞬く間に移りつつある。ブロックチェーン技術についてよく言われるアプリケーションとしては、オン・ブロックチェーンのデジタル資産を用いたカスタム通貨や金融商品の表意(「カラード・コイン」)、根本的な物理的デバイスの所有(「スマート・プロパティ」)、ドメイン名などの代替不可能アセット(「Namecoin」)、恣意的なルールを実施するコードによって直接的に制御されているデジタル資産の保有を伴うより複雑なアプリケーション(「スマート・コントラクト」)、あるいはブロックチェーン・ベースの「自律分散型組織(DAOs)」すら挙げられる。Ethereum が提供しようとするのは任意の状態遷移機能のエンコードに利用可能な「コントラクト」創造に用いられるような組み込み式の本格的なTuring 完全のプログラミング言語を備えたブロックチェーンで、ユーザーが先述のシステムのいずれかや、いまだ我々が想像していないようなその他の無数のことを、数行のコードを記述するだけで、創造するのを可能とすることだ」。

Ethereum は本来、仮想通貨またはデジタル・ゴールドとなるようには考案されていませんでした。その代わり、開発者たちがEVM(Ethereum 仮想マシン)を通じ、ブロックチェーン技術の恩恵を用いたスマート・コントラクトをコード化するのを可能とするのを目的としていました。 Ethereum のエコシステム内では、算定コストの支払に用いられるトークンはEther(ETH)と呼ばれています。

Bitcoin とEthereum の主な違いとは?

Bitcoin は本来、価値の保管を目的としていて、そのために、通常、「デジタル・ゴールド」の形態と比較されるのです。他方、Ethereum はブロックチェーンの分散型アプリケーション(dApps)開発のプロセスの簡素化を目的としています。Bitcoin と異なり、当初から最大2,100万規模の供給を誇るEthereum はインフレ的で、Ether の発行は、2014年プレセールにあたって全当事者が合意した規約によると、年間1,800万に設定されてきました。Ethereum の提案を本書執筆時点でBitcoin と異なるものにしている関連の特長が他にもあります:

  • 3 ethers がブロックのマイナーに対してブロック(約15秒)あたり生成されており、コインベースのリワードは完全に異なります(現時点、Bitcoin ネットワークでは12.5 BTC)。
  • ソリューションの発見が可能であれば、0.625~2.625 ethers が時折、別のマイナーに送られますが、自身のブロックは含められません(uncle/ aunt リワードと呼ばれます)。
  • Bitcoin はSHA-256 アルゴリズムを使ってPOW プロトコルに基づいて作動し、Ethereum は完全POS(プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake))アルゴリズムに移行することでインフレ率の制御を目論んでいます。 POS プロトコル上では、仮想通貨/ トークンの保有者は自身の資金を差し出すことで褒賞を受けることができます。基本的に、バリデータになることで検証プロセスに貢献することができます。

Ethereum の最終目標はCBC Casper と呼ばれるフルPOS プロトコルに移行することです。詳細については、Vlad Zamfir を取り上げているこの動画をご覧ください。

また、Ethereum は仮想アセットを通じたクラウドファンディングのブロックチェーン領域において広く使用されてきました。2017~2018年度中、ICO にて、数々のプロジェクトにて数百万規模の資金を調達し、結果、トークンの保有者たちは取引所(ほぼ全ての事例において)にて一般的なERC-20 ユーティリティ・トークンを受領しました。Bitcoin は本来、資金を集めるためのプラットフォームとしての使用は意図されてはいませんでしたが、RSK はBTOs(Bitcoin 支援型トークン・オファリング(Bitcoin-Backed Token Offerings))を駆使してこのことを可能にすることでしょう。この点は後ほど触れます。

以上、Bitcoin とEthereum の主な違いのいくつかをご紹介しましたが、 EOSブロックチェーンをさらっと見てみましょう。 Bitcoin のネットワーク上では、マイナーがPOW プロトコルに基づいてトランザクション処理を担っていることはお分かりになっていることかと思います。また、Ethereum がPOW からPOS への完全移行に向けて取り組んでいて、トークン保有者たちがバリデータになる権利を有することも触れました。ただし、EOS という点では、DPOS(委託プルーフ・オブ・ステーク(proof-of-stake))プロトコルが使用されています。このプロトコルに基づいて、21人のブロック生成者(BPs)が投票で選出され、EOS トークンを保有していれば、誰でもブロック生成者に相応しい人を決める選挙に参加できます。ブロック生成者には誠実に行動することが奨励されているのですが、なぜなら、所定のタイミングでユーザーから投票される可能性があり、常に他のBPsがスタンバイしているからです。Bitcoin やEthereum と比較したもう1つの重要な違いですが、EOS はオペレーティングシステムに相似する所有モデルにて起動していることです。所有するトークンの数量が利用可能なネットワークの数量と関連しています。

以上、Bitcoin、Ethereum、EOS の主な違いについてさらっと紹介しましたが、RSK サイドチェーンを分析してみましょう。1つのシンプルな問いが起点になります:RSK とは?

 FAQ セクションで述べましたが、Bitcoin Network が保証する初の汎用スマート・コントラクト・プラットフォームです。RSK はビットコインの能力に立脚し、スマート・コントラクト実行を可能にします。ですから、開発者たちがEthereum 等のプロジェクト向けにdApps を開発することができるのと全く同様に、RSK は開発者たちがBitcoin のネットワークのセキュリティと同時に、Ethereum のツールチェーンや標準コミュニティ試験 & レビュー済みコードを用いてスマート・コントラクトを創造するのを可能にします。

RSK では、smartBitcoin(RBTC)と呼ばれるネイティブ通貨があり、BTC 1:1 として換算されます。Ethereum のブロックチェーンについての算定コストの支払にether を使用するのと全く同様に、RSK ネットワークの使用時にはRBTC を用います。 先に説明したように、RBTC を創造する唯一の方法はBTC をRSK Federation によって保護されているBitcoin のブロックチェーンのマルチシグ・アドレスに送ることです。このことはEthereum やEOS トークンと大きく異なり、RBTC 創造のプロセスはBTC とRBTC のこの交換に完全に左右され、「無」からRBTC は創造されません。

では、RSK ネットワークでのトランザクションについてはどうでしょうか?RSK プラットフォームで実行可能な1秒あたりのトランザクション件数は、ブロック・ガス・リミットと平均ブロック・レートによって決まります。現在の平均ブロックレートは30秒あたり1ブロックです。採掘されたブロックごとに、マイナーはブロック・ガス・リミットの引き上げに投票できます。RSK でのトランザクションは、従来、Ethereum と比べ、かなり安価でした。

マイニング・プールがRSK との貢献に関与しうる理由とは?マージ・マイニングはBitcoin マイナーがさらなる装置の追加の必要なしに、既存のインフラとプールを使ってお金を稼ぐことを可能にします。RSK は直接プラグインし、マージ・マイニングを可能にし、Bitcoin マイニングでは切り捨てられたであろう暗号学の作業がBitcoin ネットワーク保証の初のスマート・コントラクトのオープンソース・プラットフォームを確保するために再利用されるのを徹底します。 RSK スマート・コントラクトはRSK プロトコルに支払われるマイニング・リワードの80% をBitcoin マイナーに分配します。

RSK のスケーラビリティとは?RSK にはスケーラビリティについての独自の提案があり、Lumino と呼ばれています。 RSK & RIF チーフ・サイエンティストのSergio LernerAs が当初の論文で述べているように、Lumino はLumino Transaction Compression Protocol(LTCP)からスケーラビリティのブーストを得ています。 LTCPは不要な署名を除去すると同時に、ユーザー定義のプリセットを使ってトランザクションを圧縮します。 署名がRSK のトランザクション空間の70% を占めるということを勘案すれば、このプロトコルの優れた価値を理解するのは実に容易です。Ethereum がスケーラビリティのプロセスを目的に、Sharding や Plasmaを検証するのと全く同様に、RSK はLTCP やLumino プロトコルについて独自のアプローチを擁しています。

これまで、RSK とdApps 開発にあたっての他のプラットフォームの違いの大半に触れてきました。 その他に不明点があれば、お気軽に当社までご連絡ください! Diego Zaldivarおよび Sergio Lernerによる最近のAMA セッションをお読みのうえ、ご質問等をお寄せください。開始にあたっては、以下のリンクをお使いください:https://github.com/rsksmart/tutorials/wiki