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Ruben Altman AMA Session

本投稿記事では、RSK の採用担当ヘッド(Head of Adoption)のRuben Altman がAMA セッションの回答を披露します。

Blockstream のLiquid(RSK の主たる競合相手)を凌駕する主要な利点とは?

現在アクティブのBitcoin のサイドチェーン・プロジェクトは他に2つだけあります:Liquid およびTruthcoin のドライブチェーン。Liquid はフェデラル・サイドチェーンで、いくぶん、RSK に似ています。Liquid は仮想通貨取引所を相互結合する取引所同士の決済ネットワークたることを目的とし、より迅速なビットコイン取引を可能にします。そして、単一の使用事例向けに最適化されています。RSK はさらにもっと一般的でプログラム可能であり、ステートフルのスマート・コントラクトを備えています。また、RSK はEthereum のアプリケーション、ライブラリ、ツールチェーンとの高い互換性を備えています。大規模なエコシステムと訓練を受けた開発者を擁しています。Liquid アプリケーションは、現状、Blockstream 提供の単一のライブラリに依存していて、ニッチなエコシステムを備えています。

もう1つ重要な違いというのは、Liquid がブロック・コンセンサス向けにFederation を用いるのに対し、RSK はマージマイニングを採用していて、ビットコインのハッシュレートの現状40% 程度に相当することです。従って、RSK は実際の「熱力学的」セキュリティを備えています。RSK マージマイニングには誰しも参加可能ですので、トランザクション手数料を受領できます。

オンチェーンのトランザクション・スループットについては、RSK はLiquid を凌駕し得るのですが、なぜなら、基本的に、RSK の支払トランザクションはLiquid より小規模であるからです。ただし、現状、RSK のトランザクション・スループットはマイナーに制限されており、彼らだけがブロック・ガス上限の増減を行うことができます。今後のRSK ネットワーク・アップグレードでは、2つの重要な進展が実装されることになると考えられます:LTCP プロトコル(SKIP53参照)および並列トランザクション処理(RSKIP04参照)。こうした改良は、併せて、RSK のトランザクション・スループットが30倍に増加することを可能にします。RSK とLiquid のもう1つの大きな差異は、RSK ペグがオープンであることです。そして、取引所やKYC プロセスを経由せずに、個々のユーザーによって利用可能です。ただし、RBTC を獲得する最速の方法は、依然、仮想通貨取引所でBTC を交換することで、というのは、ペグを使ってビットコインをRSK に送るのに1日を要するからです。Federation のセキュリティという点では、Liquid は15中11のmultisig および3中2のタイムロック式緊急支出を用い、RSK は15中8のmultisig を使用することから、利用可能性とセキュリティ間の各サイドチェーンのトレードオフは異なります。

採用がこれまで少しは有益となってきたとお考えですか?さらなる改善を図るうえでのお考えをお聞かせください。

RSK に準拠するソリューション構築に踏み切る開発者が加速度的に増えています。RSK プラットフォーム上ですでに利用可能なソリューションの一部として、Circle of Angels、Bitgive、Blockchain for Humanity(全て、チャリティのイニシアチブ)、dexFreight(ロジスティクス・プラットフォーム)、Watafan(ファン向けdapp)、Crypto Spaceshift(ゲーミング・アプリ)、Tokkenit(ロイヤルティ・アプリ)、Insuretech(保険保護ソリューション)、Chronologic(分散型スケジューリング)、Signatura(ブロックチェーン上の法務サービス・ソリューション)、ならびにInvestoland(グローバル分散型投資プラットフォーム)& Money On Chain(仮想資産のボラティリティ管理を目的とするソリューション)等、開発中の新興のものが挙げられます。

現在RSK にて取り組まれている関連する一部の使用事例を当社ウェブサイトで確認できます(https://blog.rsk.co/partners/)。RSK にて実行されている全ての使用事例が網羅されているわけではなく、進行中、または近々発表予定のRSK にて実装されることとなる、政府、銀行、ゲーミング、ロジスティクス、開発ツール等の産業に関係するその他のプロジェクトもあります。さらに、当社はサンフランシスコのRSK Innovation Studio の開館、Ecosystem Fund もしくはアジア地域でのオペレーション開始といった、プラットフォームの導入推進に寄与すると思われるような数々のイニシアチブを今年発表してきました。当社の組織としての継続的なフォーカスとは、ネットワーク採用の増進、ならびに金融包摂やその他の問題に取り組むような使用事例およびアプリケーションの構築です。

RSK/RIF への移行を図っている他の会社はどこですか?

RSK/RIF への移行を図っている会社は数多くありますが、Investoland やMoney On Chain のように公にされていない限り、プロセス段階の会社について明言することはできません。

より良い取引を実行できるようなさらなる採用をお考えですか?

当社は、さらなる採用を背景に、全体としてのエコシステムにとっての魅力を高めることができると考えています。

トークンの価格が採用やRIF との関連の影響をどのように受けるとお考えかお訊きしたいと思います。RBTC は基本的にはペグ化されたbitcoin トークンで、RIF(トークン)は投資エクスポージャーの手段(RSK の採用/ 成功による影響を受けるようなrif トークン)でしょうか?

RIF トークンはユーティリティ・トークンです。従って、投資機会とは捉えられていません。K Live Mainnet はスマートコントラクトを、スマートビットコイン(RBTC)でビットコインエコシステムとの完全なインセンティブ整合を維持しながら実行することを要求していますが、RIF OS プロトコルは、インフラストラクチャのレイヤーを作成し連鎖させることを目指しています。これは当初はRSK エコシステム上に構築されていますが、将来的にはEthereum およびEOS のようなスマートコントラクト対応プラットフォームと統合されます。そのために、それらのネットワークのいずれにも中立で、ネットワークのネイティブ暗号通貨(RBTC、ETH、EOS など)の特定価格にかかわらず、インフラストラクチャ・サービスの提供と需要に関連して価格が定義されているトークンを持つことが重要です。ユーザーの観点から見れば、それはさらなる摩擦をもたらすことはありません。なぜなら、近い将来、DEX(分散型交換)がRIF OS プロトコルが統合されているネットワークのネイティブ通貨間の即時変換を提供すると予想されるからです。RIF トークンの移植性は、価値あるインターネットの実現に一歩近づけるように、規模の経済を生み出し、全体としての分散型エコシステムの対脆弱性を強化するでしょう。主な理由は、RIF OS を長期的に見れば、スマートコントラクト対応のすべての暗号エコノミー(つまり、RSK、Ethereum、EOS)が消費し得るオフチェーンインフラストラクチャサービスの統一マーケットプレースとして考えていることです。この意味で、ポータブル/ ニュートラルなトークンを持つことが有益です。

 

RSK のマージマイニングに踏み切る場合にマイナーが手にするのは何ですか?

マイナーは自らが採掘する1つ1つのRSK ブロックからトランザクション手数料の80% を獲得します。こうしたインセンティブですが、ますますユニークと化すこととなり、他方で、RSK プラットフォームは採用を推進し、結果、ネットワークにおけるトランザクション数が増えることとなります。RSK のマージマイニングはBitcoin 採掘を要求するものに対する追加コストを要求しないことから、RSK は同じハードウェアと電気を使ってBitcoin マイナー向けに付加的な収益ストリームを提供します。RSK マージマイニングの詳細の確認先:こちら

当社は、現状、マイニング・プールを含め、RSK の全てのキー・プレーヤーがインセンティブにより効果的に連動し、かつ、ネットワークをブーストストラップできるようなその他の方法を模索しています。更新情報を投稿形式でお伝えします。

Rootstock の使用は依然、ホワイトリストへの追加を必須としますか?そうだとしたら、いつになればそうならなくなりますか?

RSK を使用するのにホワイトリスト化される必要性について、一部の人が誤解していると思われます。誰だってRSK を使用してスマート・コントラクトの展開や実行、トランザクションの送受信、dApps の構築等が可能であると指摘するだけの価値があります。要求される許可の点では制限や制約はありません。ホワイトリスト化されているのは2-Way ペグの使用によるBTC のRBTC への変換であり、RBTC からBTC に変換し直すのにホワイトリストは設けられていません。一般世間に開放するだけの安全性を確証できるまで、当社はBeta において、この制約を実施してきました。年度末までにはこの制約が解除となることを見込んでいます。さらに、立証された取引所(exchanges)を通じてユーザーがRBTC を獲得できることにも言及しておく価値があります。

RIF ライブラリの一部としてのIOV ウォレットについて最新情報はありますか?これはMellow と共同発表されたものでしょうか?

Mellow ウォレットは開発中ですが、まだ利用できません。

 

RSK トークンの容易な上場が可能なDEX はありますか?最近、テレグラム・グループで協議されましたが、もう少し詳しいことをご存じではないでしょうか?

いえ、現時点ではお知らせできることは何もありません。

 

dApps は独自のノードを設定すべきでしょうか?

開発プロセス中、パブリック・ノードは利用可能ですが、製造環境にてdApps が独自のインフラを実行することが推奨されます。

 

RSK のスケーラビリティの計画は何に立脚していますか?

RSK Research Lab では、新規提案を評価し、頻繁にスケーリング手法に取り組んでいます。ただし、スケーリング長期戦略は、RSK 立ち上げ以降、大きく変化していません。主たる優先事項はオンチェーンのトランザクションによるリソース消費を可能な限り縮減することです。その理由は?全てのlayer-2 ソリューションには、ユーザーが紛争時の仲裁にあたってオンチェーン化する必要のあるような緊急手順が必要だからです。Payment Channel Networks については、限られた時間枠で最新状態を発表することが絶対的に重要です。オンチェーン処理能力が低すぎる、あるいはトランザクション費用が高すぎると、(より少量のトランザクションに従事する)ユーザーの経済力が低いほど、ユーザーがロックされたデポジットを喪失するリスクが高まります。なぜなら、仲裁の費用はロックされた金額を上回るからです。ですから、当社はブロックチェーンを拡張すべく、全体的で核心的な枠組み、すなわち、shrinking-chain スケーリングを開発したのです。これはブロックチェーンが圧縮可能であること、そして、圧縮技法には過去のブロックチェーンのパートを書き換えるユーザーとの相関が付随する可能性があるという洞察に基づきます。すなわち、発掘後にブロックを圧縮することができるのです。このことはとりわけ、トランザクションの圧縮が生成にあたって費用のかかるproofs of executions(実行証明)の提供を指す時、VM を伴うブロックチェーンにとって強力です。

Shrinking-chain スケーリングはこの処理を遅延させる可能性があり、圧縮は市場準拠となることが考えられ、ブロックチェーンが圧縮にあたって金銭的インセンティブを提供します。さらに、必須なのは、ブロックが所定の時間経過後に圧縮されるということです。シンプルながらも強力な特殊ケースがsignature aggregation(シグネチャ集約)です。シグネチャはRSK のトランザクション領域の70% を占めます。よって、当社は、shrinking-chain 枠組みにフィットするLTCP プロトコルを開発しました。LTCP は不要なシグネチャを除去すると同時に、ユーザー定義のプリセットを使ってトランザクションを圧縮します。RSK がネットワーク・アップグレードにLTCP を適用すると、第2レイヤー・ネットワークの使用パターンについての合理的な予測を用い、RIF 決済ネットワークに1日で1,000万人、2年で1億人、5年で10億人のユーザーに対応させるのを可能とすることができます。そして、こうしたことを成就しつつ、標準PC にフルノードを実行させることが可能です。

このような長期計画を確実に達成するにあたって、当社は次回のネットワーク・アップグレードにいくつかの新機能を予定しており、すなわち、ストレージ賃貸(RSKIP113参照)、parallel transaction processing(並列トランザクション処理)(RSKIP04)およびLTCP および新規のよりスピーディなVM です。これらの各々は決済費用の低減を実現します。RSK は金融包摂に焦点を置いていることから、安全で迅速かつ安価な支払が最優先です。

では、コントラクト実行のスケーリングについてはどうでしょうか?RSK-Sidechains(またはshards)および検証可能な算定(そして、特にzero-knowledge proofs(ゼロ知識証明)は数多くのブロックチェーン開発チームによって評価されつつあるスマート・コントラクト実行スケーリング向けの2つの技法です。オフチェーンのVM が十分に表現的で迅速であれば、こうしたソリューションがRSK に準拠して構築されるうえでの条件を創造できます。オンチェーンのスケーリングが正しく対処されないか、対処が遅れると、その他のネットワークは崩壊する恐れがあります。オンチェーンのレイヤーが良好であれば、不可能なものはありません。ですので、現在、当社は金融包摂を実現すべく、最も安価なオンチェーンのインフラ構築に焦点を当てています。加えて、RIF 決済等のプロジェクト向けのLumino 第2レイヤー決済ソリューションがさらなる第2レイヤー・スケーリング・ソリューション実現にあたって主導的立場を担います。

プロジェクトがRSK で開発されるべきにあたってのインセンティブとは何ですか?

開発者たちが他のネットワーク以上にRSK Smart Contract Network を選択する理由はセキュリティとスケーラビリティです。RSK は最も安全なスマート・コントラクト・プラットフォームです。RSK にはEthereum ほどオンチェーンの活動が多くないです(1年半前のブロックチェーンに対して期待できるようなものと言えます)。よって、ブロックチェーンはEthereum より相当に小規模です。しかしながら、1.0.0 リリース前に、RSK ブロックチェーンはEthereum と同じように瞬く間に成長する可能性があり、トランザクション規模は同等でした。そして、1.0.0 リリースの一環であるUnitrie の出現に伴い、ブロックチェーン・ステートの規模は10倍ほど縮小しつつあります。例えば、直近の世界ステートの消費は50メガバイト未満です。他方、現在のEthereum ステートの消費は約130 GB です。その差は2600倍以上です。Unitrie の詳細確認先:こちら

プログラミング能力の観点からだと、RSK ネットワークはEthereum と同等で、双方ともにSolidity スマート・コントラクトや同じAPIs をネイティブにサポートします。こうした互換性のレベルのおかげで、開発者たちがDapps をRSK ネットワークにポートし、取得済みの能力/ 知識に活用するのがスムーズになります。

セキュリティの観点からは、RSK ネットワークはBitcoin Network のコンピューティング・パワーに保護されていて、世界で最も安全な分散型ネットワークであるBitcoin と同じハッシュ・メカニズムを使用します。EOS のDPoS またはEthereum のPoW のような、一般目的ハードウェアに基づくその他のセキュリティ・モデルは一定の恩恵をもたらすと考えられますが、これらのいずれのネットワークもBitcoin Network ほど実践向けに試験され価値を保管していません。RSK はBitcoin とEthereum の優れた要素を1つに融合しています。

サンフランシスコのBlockchain Innovation and Development Studio の状況はどうでしょうか?また、RSK の次なる重要発表は何でしょうか?

SF Innovation Studio は6月初旬に正式にオープンとなり、現在、開発者のウェブサイトを含め、開発者から切望されている一部のツールの開発に取り組んでいます。8月には、Trufflecon でGanache integration のデモを行いましたが、間もなく、独自のweb3 ライブラリを披露できることかと思われます。加えて、近々、こうしたライブラリに基づいたオープンソースのウォレットを発表することになっています。

また、スタジオは開発者やスタートアップに関与し、革新的なツールやdApps において連携していて、RSK エコシステムに価値をもたらしうることでしょう。さらに、当社はサンフランシスコのStudio と同じオフィスにて実行されているEcosystem Fund と緊密に協調しています。お問い合わせ等は、studio@rsk.co にお寄せください。

今後のRSK Meetups の予定を教えてください。

近々、イベントのスケジュールをサイトblog.rsk.co に掲載し、実施段階となったらコミュニティに周知します。今後ですが、ベルリンのDecentralized Storage Summit in Berlin、Blockchain Week San Francisco、日本でのBlockchain ウィーク、テルアビブのDefi and Dapps イベント、コロンビア、ペルー、チリ、ブラジルのBlockchain Summit Latam イベント、Blockchain Summit Uruguay に参加し、RSK のミートアップの開催を他にも計画しており、シンガポールや上海で開催する予定があります。